スッテ連結仕掛けの豆イカ釣り
豆イカは小樽や石狩で、釣れる時期が年に2回ある。6月初旬札幌まつりの頃と、11月初旬に釣れる。
2012年は、例年6月初旬に釣れる豆イカが、5月中旬から釣れだした。この時期に釣れる豆イカは抱卵していること多い。11月の豆イカは卵はもっていない。
釣り方は大きく分けて、餌釣り、餌木やスッテ釣りがある。5、6月の抱卵イカは餌釣りのほうが有利だが、スッテでも釣れる。11月の豆イカは、スッテ釣りのほうがよく釣れるという印象がある。餌木の釣りはむずかしいのでよくわからない。今まで、ほとんど釣れたことがない。
【スッテ連結仕掛けの作り方】
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【用意するもの】
幹糸用 3号テグス3メートル、 エダス用 0.8号テグス、夜光ビーズまたは普通のビーズ、輪ゴム、1〜3号オモリそれに、スッテ(オッパイスッテとも呼ばれている)。必要な方は老眼鏡。
【幹糸】
磯竿のリールには、3号の道糸を巻いているので、仕掛けの幹糸も3号にした。2号でもいいかもしれない。エダスを0.8号にするので、2号以上はないと高切れする確立が高くなる。
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3号のテグスを約2ヒロの長さに切る。片方をチチワ結びにする。普段、道糸にサルカンを付けていない人は、サルカンを付ける。
そこから約40センチ間隔で夜光ビーズを止めていく。スッテを5個付けるので5個のビーズを止める。
止めかたは図のように、ビーズの穴に2回幹糸を巻くだけで止まる。ずれないかと心配になるが、「欲張り仕掛けの作り方」でも書いたが、今までずれたことはない。
ビーズはなるべく小さい物がいいが、あまり小さいと穴も小さいので、幹糸を2回巻くことができない。
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【スッテ】
スッテは、なるべく小さい物のほうがいいような気がする。7センチ位の物でも釣れないということはないが、2011年10月31日の釣りでは小さい方がよく釣れた。
また、材質の固い物よりやわらかいプニュプニュしたもののほうがいいかもしれない。ケイムラ(蛍光紫)と表示したものもある。このケイムラ効果は今のところ定かではないが、光に反応しやすいイカには効果がありそうな気はする。
【スッテにエダスを結ぶ】
以前、エダスを出さないで、幹糸に直接スッテを連結していた。このほうが絡みは少ないと思うが、ひとつのスッテが昆布などに引っかかったとき、仕掛け全部を失う可能性が高い。1パイも釣らないで、5個の新しいスッテをなくした、とても悲しい出来事もあった。で、0.8号のエダスを出すことにした。
スッテの先端に穴が開いているので、サルカンにテグスを結ぶ要領で結べばよい。
【幹糸にスッテをつなぐ】
図のようにビーズの上に、エダスがなるべく短くなるように結ぶ。あまり長くエダスを出すと幹糸と絡みやすくなるので、短い方がよい。1センチくらいがちょうどよいかもしれない。
【おもり】
オモリは軽い方がいいのだが、潮がきつい時や波があると、なかなか沈まないので、1号から3号くらいを使い分けるといい。チカサビキに付いている1.5号くらいの赤い細長いオモリがおすすめだ。
また、オモリは輪ゴムで止めておくと、オモリが引っかかったときは、輪ゴムが切れて仕掛けが助かる。
【釣り方】
釣り方は、まず底をとる。次にゆっくり1メートルくらい仕掛けを上げて、元の場所に下ろす。この下ろすときにスッテがゆらゆらしているのにイカが抱きつく。かかれば、次に持ち上げるとき、グッと重みを感じる。
タナは、昼間は底付近で釣れることが多いし、暗くなるにつれてだんだん上に上がってくるような気がする。
最初の底のとり方だが、これは軽いオモリではなかなかむずかしいので、10号以上のオモリをつけて、底まで仕掛けを下ろす。そして少し上げたところで、リールにビニールテープを巻いておけば、道糸が余分に出ていかないので、引っかかりにくいし、楽に底がとれる。底がとれたら、オモリは軽いモノに変える。
今回はスッテ仕掛けの作り方を書いたが、11月の小樽第一埠頭の豆イカ釣りには参考になる仕掛けだ。
6月の抱卵の豆イカにはエサ釣りのほうが有効なような気もするが、定かではない。釣場に余裕があるときは、餌釣りの竿を置き竿にして、スッテ釣りの竿と両方で釣れば、どちらがよく釣れるかわかるし、一番いい。

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