シャコなどがよく釣れる仕掛
夏になると石狩新港・小樽港で、別名「ガサエビ」とか寿司屋で「ガレージ」とか呼ばれているシャコが釣れ出す。
シャコは、砂泥質の海底にアナを掘って棲んでいて、脱皮をして大きくなっていくが、その脱皮前がいわゆる荒食い時期で、たくさん釣れる。小樽港、石狩新港では7〜9月がよく釣れる。
釣ってはいけない場所で釣れた場合は、海に帰すマナーが大切だ。
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●作り方
シャコは、カレイ用の針でも釣れることはあるが、小さくて細身のヤマメ針のほうが格段によく釣れる。
この仕掛の特徴は、カレイ仕掛と比べると針が細身の小さいものを使うという点と、絡み防止のためチューブを使うことだ。
餌は、サンマなどの切り身でも釣れるがイソメがベストだ。
1.
3〜5号くらいの細身の針(ヤマメ針・秋田狐)に0.8〜1.5号くらいのハリスを結ぶ
ハリス付の針を買ってもいいが、自分でハリスを結べば、3.5号の針に1.5号のハリスというような売ってないものも作ることができる。
針に糸を結ぶのは針結び器を使う。手で結んでもいいが面倒すぎる。針結び器は一度買っておけば一生重宝すると思う。(一生釣りを続けるとすれば…だが)
この針結び器、3号以上の針ならかなり簡単に結ぶことができるが、0.8号の秋田狐を結ぶときは、かなり慣れないと上手に結ぶことはできない。結び終わったあと糸を引っ張ったらすっぽぬけることがあるのだ、そういうときはやり直す。
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2.
2本針仕様のハリスを作る
1.で作った2本のハリスを、針の長さ分くらいずらし、「八の字結び」を使って成形する。
(図A)と(図B)の違いは、Aは切れやすいので根掛かりしたとき、道糸、他の針を助けることができる。Bは切れにくいので大物がかかったときはいいのだが、仕掛全体を失ったり、高切れする可能性が高くなる。
シャコや40センチ以内のカレイくらいなら、Aの仕掛でもタモを使えば上げることは可能だ。
2本針を作ったら、それをチューブに差し込むのだが、これは道具無しでは無理。下写真の二つ折り針金を使う。
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仕掛け作り三種の神器

ハサミはカバー付のものがポケットに入れていても安全。二つ折り針金は0.8o超硬ステンレス製。竹串は先を尖らせておく、もつれた糸をほどくとき役に立つ。
この三種を輪ゴムでまとめてポケットに入れておくと重宝することが多い。
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2本針をトリプルサルカンにつける
3.
トリプルサルカンまたはトリプルハリス止めに2本針をつける
図のようにサルカンまたはハリス止めの丸い穴にチチワを差し込み、針の先からチチワに通していく。
小さい穴にハリスのチチワを通すのは容易なことではないが、この時も二つ折り針金を使うと簡単に通すことができる。
4.
作った2本針ハリス付トリプルサルカンの仕掛をを2〜5個くらい連結する
連結する幹糸は4〜5号くらいがよい。
釣りの仕掛けは針数を多くするほどたくさん釣れる。が、多いほど根掛かりしやすいし、投げづらくなる。
トリプルサルカンを使う理由は、2本針の多連結の仕掛は自己絡みしやすいので、なるべく絡まらないようにするためだ。
5個くらい連結して、下にコマセカゴをつけて投げておくとたくさん釣れるかもしれない。

【こんな面倒な仕掛、作っている暇はないという方へ】
この仕掛の最大の特徴は、細身の針であることだ。3.5号くらいの秋田狐を使えば、どんな形ものでも釣れると思う。
例えば、4号の糸に1号ハリスの1本針を8個くらい連結したもの(下図参照)でもたぶん、釣れると思う。これなら作るのは簡単だ。
これでも面倒だという方は、店でこれに近いサビキを探すしかない。
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