波止のサビキ釣りで使う万能仕掛け
波止のサビキ釣りは、魚さえいれば、退屈しないで釣りができる。
チカ、イワシ、サバやニシン、最近では豆アジも釣れるようになった。海の上層、中層を泳いでいる小魚は数釣りができるし、釣り感というか、中(あた)りも、引きもなかなか楽しいものである。そんなわけで、大五郎はチカ釣りが大好きなのだ。
それでは、大五郎のチカ釣りの仕様を紹介しよう。
チカ釣りはいろいろな釣り方があるが、アミをつけて釣る餌釣りと、ハゲ皮やスキンのついた針で、チョンチョンと竿をさびいて釣る釣り方がある。全く食い気のないチカの場合(産卵前)は、餌釣りでは釣れないので、この釣り方になる。〈参考釣行〉。
しかし、大概の場合は、餌釣りでチカは釣れる。

サビキの結び方
●サビキの餌釣り
竿は先の柔らかいもの、軽い方がいい。リールがついていると、深いところにいるチカも釣れる。が、竿はあまり重要な要素ではない。
最も重要なのは、針である。針のサイズとハリスの太さが重要なのである。
近頃のチカは型が大きくなればなるほど、小さい針でなければ釣れなくなっている。

【よく釣れる仕掛けの作り方】
用意する物は
●幹糸となる0.8号のテグス
●サイズ1〜2の0.4号のハリス付きチカ針

この二つだけである。スナップ付きサルカンがあれば、なおいいが…。サイズ1〜2のハリス付き針は、置いていない店があるので、電話で確認してから買いに行った方がよい。
  1. まず、幹糸となる0.8号のテグスを2ヒロ弱(2.5メートル位)の長さに切る。
  2. 片方の端をちちわ結びにする。
  3. 適当な間隔をとって、枝素を図の様に結んでいく。
  4. 7〜8本結ぶ。(売っている針1袋分)
  5. もう一方の端も、ちちわ結びにしておく。
  6. そのちちわにおもりをつける。
これで終わり。超簡単。サルカンがあればつけたほうが、もつれが少なくなるかもしれない。
サビキのまとめ方
作り終えた仕掛けは右の図の様に、厚紙に切り込みを入れた物を作って、まとめておく。それを、百均に売っているクリア袋に入れておくと完璧だ。
慣れると、10分かからないで作ることができる。
基本的に、この仕掛けは使い捨てだ。錆びたり、先の鈍った針は極端に食いが悪くなる。
ハリス0.4号付きの針は、7〜8本入りで130円〜180円くらい。使い捨てでもそんなに惜しくはない。
重要なことは絶対に、使い終わったこの仕掛けを放置しないことだ。海鳥が迷惑する。最近かわいそうな海鳥を時々見かける。

【釣り方】
さて、釣り方だが、スピード餌付け器を使う。これを使って、竿を持つ手と反対の方の手に、仕掛けの先端(おもり)をもって、アミをこすりつける。
海中にそーっと仕掛けを落ろして、チカが食うまで待つ。
こんな細い仕掛けで、25センチくらいのニシンなどが釣れたら、糸は切れないのか? という心配があるが、まず、大丈夫。最近のテグスは結束方法さえ的確なら結構丈夫な物である。しかし大きいのが釣れるときは、ハリスを0.8号くらいのものにした方がよい。
上記の幹糸0.8号・ハリス0.4号、この結束が、実にバランスがとれていていいのである。あまりうれしくない魚アカハラ対策にも、仕掛けの絡まりが少ないのである。アカハラだとわかったら、竿を、ピッと引っ張ると、ハリスだけが切れるのである。たまに道糸が切れることもあるが、その時はあきらめるしかない。

餌のアミは釣具店で冷凍して売っているが、寒いときは、これがなかなか溶けない。可能なら、前の日に買っておいて、電子レンジで解凍して持っていく様にしたい。
1時間前に電話すると解凍しておいてくれる小樽の釣具店もある。
(平成21年9月記)

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